物理的な健康が頭脳に対して直接的にメリットをもたらす
(『ヘルシープログラマ』 p. 4より)
[なぜ読もうと思ったか]
この本を、出版直後に一度本屋さんで手に取ったことがあった。当時は炎上気味だった案件を終えた直後で、精神的にも肉体的にも疲れ切っていた時期だった。
しかし、30才になったばかりということもあり「まだ若いから、いいかな」と実際に読むには至らなかった。
あれから約5年がたち、30代も半ばになり、40才が近づいてきている。毎年の健康診断で、たいていの項目は問題ないものの、胃が荒れてると言われたり(((ピロリ菌がいたらしいので除菌した。)))、心電図がちょっと怪しいと言われたりと、気になる箇所が増え始めている。
プログラマ、ソフトウェアエンジニアとしての能力を生かし続けるには健康でなくてはと思い始めた時、図書館で再びこの本と出会った。
本書の目次は以下の通り。
1章 変化を起こそう
2章 健康のブートストラップ
3章 椅子よさらば?
4章 アジャイルなダイエット
5章 頭痛と眼精疲労の対策
6章 腰痛への対策
7章 手首痛への対策
8章 実践的なエクササイズ
9章 個室の外で考えよう
10章 健康のリファクタリング
11章 チームを作ろう
12章 進め、健康なプログラマ
[読んで何が分かったか]
読んで気になったところはzennのスクラップを利用して、読書メモとしてまとめてある。
単なる運動メニューとか食事メニューに関する一般的なアドバイスが載っているのだろうか、と思って読み始めたがそうではなかった。
エクササイズが記憶や学習に取って有益であるという説明に始まり、プログラマが一日中机にむかって仕事をする中で、エクササイズをうまく組み込んでいくための様々なTIPSが紹介されている。
1日20分程度のウォーキングや、1時間あたり5分ほど立ち上がること、仕事中の眼精疲労対策や腰痛・手首痛対策が紹介されていたほか、免疫を高めるために日光浴も奨励されていた。
本書の出版当時はApple Watchをはじめとするスマートウォッチが登場したばかりだったためか、スマートウォッチを利用した健康法はほとんど書かれていなかった。
たとえば、座り続けることの悪影響を打ち消すために「1時間あたり5分ほど立ち上がる」といった目標を達成するにはスマートウォッチが有効だろう。
[今後どう活かすか]
コンピューターと異なり、「自分というハードウェアはスケールアウト(台数を増やす)できない」から、筋力をはじめとしてスケールアップあるのみとして、様々な筋トレ方法が紹介されていた。
しかし、やり方が結構複雑なものが多かったので、本を見ながら紹介されているトレーニングを行うのは難しいと感じた。そこで、NHKの「みんなで筋肉体操」で類似のトレーニングメニューが行われていたので、自分はこれに取り組んでいる。
本書でアドバイスされていたように、これらの強度の高いメニューは筋肉のリカバリに丸一日必要となる。なので、週に2回腕立て伏せ・腹筋・背筋・スクワットにそれぞれ取り組むようにしている。
また、ソフトウェアのユニットテスト的にランニングを利用する場合の目標値として以下の数値が紹介されていた。スマートウォッチで計測している自分の記録では、今のところ大体2.4kmの記録が12:40くらいなので、これ以上数値が落ちないように毎週のランニングを続けていきたい。
- 2.4kmの目標値
- 30代男性:12:24
- 40代男性:13:12
- 50代男性:14:23
- 60代以上男性:15:56
[まとめ]
健康であり続けることは、プログラマという仕事をこの先何年も続けるための最高の方法
(『ヘルシープログラマ』 p. 225より)