2019年6月14日(金)に開催されたAWS Summit Tokyo 2019 Day3に行ってきた。
今年は3日間通して参加して色々と課題を見つけることができた。
[セッション外の感想]
認定者ラウンジ
到着して1時間ほど時間があったので、ちょっとだけExpoブースを見たあとは認定者ラウンジに引きこもり。ブログの下書きを作成するなど。参加予定のセッションを見直したが、特に予定の変更はなし。
今日はラウンジ専用WiFiとやらを使ってみた。特に速いということもなく、めちゃくちゃ遅いということもなく、普通な感じ。
昼食
今日の昼食はサンドイッチがあったのでそちらをいただくことに。そういえば初日も隣でサンドイッチを食べている人がいたから、毎回配ってはいるのだろう。1日目と2日目はすでにサンドイッチが売り切れていたのか、自分には選択肢がなかったが……。
サンドイッチだから流石に手でよかろうと思い箸は使わず。
午前中の基調講演が延びたらしく、昼食を急いで食べたものの、ランチタイムのセッションは10分遅れでのスタートとなった。がーん。
その後のセッションも少しずつ遅れて始まり、15:00からのセッションでようやく元のスケジュールに戻っていた。
オフ会
最後のセッションが始まる直前に、@iwashimanさんとお会いすることができた。2018年末の#しがないラジオ Advent Calendar 2018でバトンを渡した記憶がうっすら……。
先日出演されたしがないラジオを未視聴だったので、ちょっとだけ申し訳ない気持ちになりながらお話。セッションの感想などを話した。
セッション後、@tatsuruさんがブースにいるとの情報をゲットしたので向かうも、残念ながら休憩中だったためお会いできず。無念。
[参加したセッションの感想]
12:10-12:50 SIer流!大規模運用の現場を変えるクラウドネイティブDevOps
スポンサーセッション。DevOpsとタイトルについていたのでついつい選んでしまったが、ツールに主眼を置いたDevOpsであって、『Effective DevOps』で語られているような文化的な話ではなかった。
個人的に面白いな、と思ったのはAmazon Connectを利用した運用ツールの話。運用担当者の電話からのみかけられる電話を用意しておき、機械音声で「サーバーの再起動は0を押してください、……」ってやるらしい。
なぜ運用のためのWebアプリでなくわざわざ電話を利用するのか正直理解できなかったが、その無駄遣い感は嫌いではない。
13:10-13:50 Kubernetes on AWS(Amazon EKS実践入門)
Kubernetes(K8s)に興味を持っている人がEKSで第一歩を踏み出せるようになるためのセッション。
K8s自体は使われているところをなんとなく見ていたので、ぼんやりとした概要は知っていたが、改めて概念的な整理をしてもらって助かった。
EKSについて、K8s運用のUndifferentiated Heavy Lifting(差別化に繋がらない重労働)を取り除いてくれるサービス、という紹介が個人的にヒット。最近自分の中で流行りのキーワードなので。
セッション後の学習ツールとして、ワークショップが紹介されていた。なんだか見覚えがあるな、と思っていたら以前kakakakakkuさんが紹介していた靴下サイトが題材になっていた。あのサンプルアプリ有名なんだな。これはぜひトライしてみたい。
14:10-14:50 サービスメッシュは本当に必要なのか、何を解決するのか
セッションの開始がやや遅れ、隣の会場ではDynamoDBの話とJavaの話が始まった。本業的にちょっと気になる内容ではあったので、後日動画を確認しよう。
本セッションは、動的に設定変更が可能なApp MeshというサービスメッシュのAWSサービスが、どのようなシナリオで必要となるかという点について丁寧に紹介していた。その一方で、静的な設定で済むなら素のEnvoyを使えばいいし、そもそもAWS X-RayやNetflixのように共通ライブラリで十分な事例も多い、と安易なApp Mesh利用による管理対象の増加に釘をさしていて、とても親切だと感じた。
なんとなく名前だけ知っていたEnvoy/App Meshについて概要を知ることができたので満足。
15:00-15:40 サーバーレスアプリケーションのためのセキュリティアーキテクチャ
ここからスケジュール通りの時間でセッションが始まるように。
本セッションは、サーバレスアプリケーションについて、Well-Architected Frameworkの5本の柱のうちの1つであるセキュリティを軸に概観する、という内容。
AWS-Serverless-Applications-Lens.pdf
認証認可、発見的統制、インフラ保護、データ保護、インシデントレスポンスのそれぞれの観点について、Cognitoを使おうとかSSM Parameter Storeを使おうとか。
Well-Architected Frameworkの具体的な質問をもとにしながら、こういうケースではこのサービスのここに着目しましょう、という感じの説明がなされていた。なるほど新しいシステムを作るときの評価指標としてWell-Architected Frameworkは重要だな、と感じた。
16:00-16:40 めざせ!サーバレスプロフェッショナル
Serverless Application Model、略してSAM推しな感じのセッションだった。
SAMはなんとなくデプロイ用のツール、くらいの認識だったので、SAM CLI(SAM Local)でテストができる、というのを知ることができて良かった。
CodeStarについて、初日のセッションの説明ではなんとなくCodeBuild + CodeDeploy + CodePipelineくらいのイメージだったけれど、数クリックでパイプラインをテンプレートから作成できる、という具体的な理解を得ることができた。
17:00-17:40 クラウドネイティブなモダンアプリケーション開発を始めよう!クラウドネイティブ設計とデプロイメントパターン
モダンアプリケーション開発(MAD)とはなんぞや、と思いながらセッションに望んだ。要するに、コンプライアンスやセキュリティ要件を守りつつ、マイクロサービスで、サーバレスに、 インフラもコードで、CI/CDを使ってリリースしながら、モニタリングもちゃんとする、という3日間通して参加したセッションの集合のような内容だった。
新しく知ったサービスとしては、Cloud Mapがあった。サービスディスカバリの例として紹介されていたが、少し前のセッションで話があったApp Meshとの違いなど気になる点もいくつか。
[まとめ]
- Sock Shopを利用したEKSワークショップやってみよう
- サービスメッシュのセッションのストーリーの組み立てがよかった
- Well-Architected Frameworkちゃんと読みたい
- SAM CLIでローカルテストやりたい
- Cloud MapとApp Meshについて比較してみよう
- 基調講演の遅れでスケジュールがズレることもある
- @iwashimanさんにご挨拶できた
自分がSummitに参加している3日間、1人で3人の子供達の世話をしてくれた妻に感謝。
来年は横浜だ!(遠い)
その前に秋のAWS DevDayも楽しみ!!