写経しながらAWS ECS上でDockerコンテナを動かしてWebアプリケーションを作っている途中で、Amazon Route 53で自分のドメインを取得する機会があった。プライバシーの保護について気になり、ドメインを取得しようかどうしようか迷う場面があったので、誰かの参考になればと思いまとめておく。
[Route 53でドメインを登録する]
Amazon Route 53で新しくドメインを登録する際の詳細な手順については、公式ドキュメントが詳しい。
また、AWSマネジメントコンソールの画面キャプチャつきの説明も各所のブログに掲載されている。
[プライバシーの保護に関する表示]
手順の途中で、ドメインに関する問い合わせ先を入力する画面がある。
2019年11月4日時点の画面は以下のようになっていた。
気になったのは、「プライバシーの保護により、.comドメインの一部の連絡先詳細が非表示になります。」という文面。
ここでいう「一部」とは、どこまでを指すのだろうか?
「氏名」が出るのは仕方ないかもしれない、「国/地域」もまあ日本語でブログ書いてるしなんとなく想像はつくだろう*1。東京に住んでるのもたまにTwitterに書いてるしメールアドレスもどこかで公開した気がするけど、郵便番号とか電話番号が世界中にオープンになるのは困る……。
という訳で困って色々検索したところ、公式ドキュメントに行き着いた。
今回利用するのは.comドメインでAmazon Registrarになるはずなので、連絡先情報はすべて非表示となるらしい。
実際にドメインの登録を行って、whoisで確認してみると以下のように自分の情報は(対象となるドメイン名を除いて)一切表示されていなかった。万歳。
なお、どのトップレベルドメインでどのような情報が非表示になるか、については以下のページに一覧がある。
個人で登録する場合、Privacy Protection(プライバシーの保護)には大別して以下のパターンがあるようだ。
- すべて非表示(.com, .orgなど)
- 一部項目を除くすべての情報が非表示
- 組織名のみ表示(.biz, .tvなど)
- 州 / 地域および国のみ表示(.io)
- 登録者の連絡先の名前のみ表示(.net.au, .com.au)
- 連絡先名、組織名のみ表示(.cc)
- レジストリにより決定(.ru, .frなど)
- プライバシー保護のサポート外(.jp, .fmなど)
[参考:ドメイン登録完了にかかった時間]
参考までに、Route 53を利用して.comドメインの登録にかかった時間を記載しておく。今回の場合、注文の確定からドメイン登録の連絡までで約10分であった。なかなか感動的な速さではないだろうか。
ドメインの種別によってはもう少し時間がかかるケースもあるかもしれない。
[まとめ]
- Amazon Route 53を利用すると新規ドメインを登録できる
- 登録時にプライバシー保護を有効にすると、whoisで個人情報を非表示にできる
(トップレベルドメインによっては不可) - .comドメインの場合、約10分で新規ドメインの登録が完了した
ここまで色々と時間(とお金)をかけて取得したので、来年はせっかくなら何かちゃんとしたサイトを運用してみたい。
*1:想像がつくことと確定的な情報であることは別物だが。