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2つのチームのふりかえりをふりかえる

この記事は ふりかえり Advent Calendar 2024 の11日目の記事です。

2024年は2つのチームに関わっているので、それぞれのチームでのふりかえりについて書きます。

adventar.org

[チーム共通の傾向]

自分が関わっている2つのチームは、どちらもリモートワークでソフトウェアの開発、運用を担当しています。

2023年から恐る恐るWeb会議ツールを使って、ふりかえりを始めました。最初は不定期に、多分3ヶ月に1回くらいのペースで、KPT方式でのふりかえりでした。ふりかえりを続けるうちに、誰ともなく、もう少し高頻度でふりかえりをした方が、前回のTryが有効だったかどうか検証しやすいよね、という話が出ました。

その結果、2024年3月ごろから最初は月1回、しばらくして週1回の頻度でのふりかえりを実施するようになりました。

チームのふりかえりの頻度が増えたのとちょうど同じ頃、『アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック』を読みました。おかげで、KPT以外のふりかえりのやり方を知ることができたので、それぞれのチームでいくつか試してみることにしました。

さて結果は...。

[チームA]

チームA(便宜的にこう呼んでおきます)は自分も含めて10人くらいのメンバーがいて、比較的議論が活発なチームです。

とはいえ、ふりかえりの最初期は、まだみんなあまり慣れておらず、他のメンバーが発表したKPTの内容についてあまりコメントが出ませんでした。無言のまま進めるのもどうかと思ったので、ファシリテータを務めていた私が、チームメンバーが書き出したKPTの内容からいくつかピックアップしてコメントする、という形で進行していました。

『アジャイルなチームをつくる ふりかえりガイドブック』を読んでからは、「感謝」、「象・死んだ魚・嘔吐」、「Good & New」、「Fun Done Learn」、「Mad Sad Glad」、「Start Stop Continue」などの手法を取り入れてみました。

どの手法もそれなりに盛り上がりました。例えば、「象・死んだ魚・嘔吐」ではチームメンバーの抱える不安が明らかになり、それに対して対策を打っていこうということで、何人かのメンバーで集まってタスクが進められました。結果として、チームが開発しているソフトウェアが大きく改善されることになりました。

最近の傾向としては月1回程度「感謝」の回があるのと、2ヶ月に1回くらい新しい手法を試しつつ、KPTでのふりかえりに落ち着いています。ファシリテータは交代制になり、自分以外のメンバーが喋る機会が増えたので、よかったと思います。

[チームB]

さて、もう一つのチームBは自分も含めて5人程度のメンバーがいます。こちらのチームは、比較的静かなメンバーが多いです。

はじめはチームAと同じようにKPTを利用していたのですが、いまいち盛り上がりに欠ける、ふりかえりの焦点が定まらない、といった問題がありました。そのため、アジャイル開発でいうスプリントレビューに近い方式を採用することにしました。

具体的には、週の初めに「今週やること」を宣言しておきます。そして、週の終わりのふりかえりのタイミングで、どの程度達成できたか、何が問題だったか、次週に活かせることは何か、といったことをふりかえります。

最初は静かだったメンバーも、徐々に慣れてきたのか、最近では自発的に「あの時はこうすればよかった」、「来週はこういうふうにやってみたい」というふうに発言してくれるようになりました。

このチームでは、チーム相談会を実施しています。

sizu.me

このチーム相談会の場にも、良い影響が出ています。、「今週やることの達成のために、ここが分からないんですけど...」といった質問が増えたり、「雑談半分なんですけど...」といってチームのしごとの進め方に関する話し合いが始まったりと、コミュニケーションが増えているように感じます。

[まとめ]

  • ふりかえりはいいぞ