2024年9月24日から26日にかけて、シアトルで開催されたAWS Ambassador Global Summit 2024に参加しました。
ことの発端は、2023年10月末に会社のDevRelチームの人から「AWS Ambassadorを狙っていきたい」と急に声をかけられたのが始まりです。それから約1年後に、まさかシアトルに行くことになるとは思ってもみませんでした。
[AWS Ambassadorとは]
このブログではAWS Ambassadorになった話をあまり書いていなかったので、改めてAWS Ambassadorについて書いておきます。
AWSパートナー企業に属するエンジニアやビジネスリードの中で、AWSに関する高い専門知識や影響力、リーダーシップをもつ人材がAWS Ambassadorとして認定されます。
AWS Ambassadorは2017年に始まり、2024年時点では300名を超えるAWS Ambassadorが認定されています。そのうち日本のAWS Ambassadorは60名近くいます。AWS Ambassadorの一覧は、以下のサイトで確認できます。
AWS Ambassadorに認定されるには、いくつかの条件があります。
AWSパートナー企業に所属する以外に、AWS認定資格を取得すること、一定数のAWS推進活動(Contribution)を行うことなどが条件として求められます。Contributionの内容としては、AWSに関するブログやプレゼンテーション、ウェビナーやOSS活動があります。
AWS Ambassadorに認定されるまでだけでなく、認定された後も、引き続きContributionが要求されます。自分も先日ウェビナーで発表し、無事Contributionとして認定してもらいました。
[Global Summit 2024]
AWS Ambassador Global Summitは、AWS Ambassador専用のプライベートなイベントです。第6回にあたる今回は、2024年9月24日から26日にかけてシアトルにあるAWS本社で開催されました。世界中から100名を超えるAWS Ambassadorが集まり、日本からも40名近いAmbassadorが参加しました。
▼本編
イベント期間中は朝9時から夕方5時まで毎日、AWSのVPやDirector、Sr Product Managerといった方々によるセッションと、世界中のAWS AmbassadorによるLTが行われました。
セッションの内容についてはNDAがあるため詳細をお伝えできないのですが、各種AWSサービスのロードマップや具体的な新機能の紹介などの技術的なセッションや、プレゼンテーションや企業文化などに関する一般的なセッションがあり、どれも興味深い内容ばかりでした。
セッションは全て英語で行われました。自分は丸腰で行ったので、かろうじて聞き取れたところだけメモを取って、何とか部分的に理解して乗り切りました...。日本のAmbassadorの中には、Global Summitの直前にリリースされたiOS 18のライブ翻訳機能を活用したり、生成AIを利用したセッション内容のまとめツールを自作したりと、さまざまなソフトウェアを活用してセッションの内容をまとめて共有してくれるメンバーがたくさんいて、とても助かりました。
ホテルに帰ってからも、日本での普段の仕事のことを話したり、AWS BuilderCardsをやって遊んだりと、楽しい時間を過ごせました。とはいえ、日本のAmbassadorとアテンドしてくれたAWS社員で40人以上のメンバーがいたこともあり、人見知りな自分は全員と十分に話せたわけではなかったので、そこがやや心残りです...。
行く前にパスポートの期限が切れていたり、10年以上ぶりの海外かつ初アメリカで英語が不安だったりと、色々と問題はありましたが、行ってよかったです。iPhoneとMacBookのタイムゾーンが自動で変わったり、日本の入国時の税関手続きがネットでできるようになっていたり、飛んでる飛行機の中でWiFiが使えるようになったいたり*1、技術の進歩を感じられました。
残念だったのは、LTの発表ができなかったことです。自分もLTに申し込んではいたのですが、テーマが微妙だったので発表の機会をいただくことはできませんでした。来年はぜひリベンジしたいと思います。
▼番外編
また、Global Summit本編の3日間以外にも付随するイベントが3つ開催されました。
まず、9月上旬には出発前キックオフということで、オンラインでミーティングが開催されました。
ここでは、本編3日間のスケジュールや昨年の様子が紹介されたほか、一般的な海外旅行に関する注意もありました。アメリカの入国審査に関する案内や、現地到着後の移動手段なども教えてもらえたので、初アメリカの自分としてはかなり不安を解消できました。
本編の始まる前日の9月23日には、熱帯植物が大量にあるAmazonのオフィス、The Spheresの中を30分ほど見学するツアーが開催されました。緑に囲まれたオフィスの中で、黙々と1人で仕事をしている人や、鳥の巣のようなスペースで1on1をしている人たち、ミーティングをしている人たちなどがいました。
最後に、本編3日間の終了後には、9月27日にJapan Wrap up Dayが開催されました。AWS本社のオフィスの一角で、AWS Japanのメンバーと日本のAmbassador同士でGlobal Summitのふりかえりをする機会が提供されました。このWrap up Dayの存在を自分が知ったタイミングが、航空券やホテルの手配を済ませたあとだったため、残念ながら参加することはできませんでした...。
[写真]
シアトルで見つけたマンホールの蓋シリーズ。
宿泊したのはLevelというホテル。ごはんは近所のWhole Foods Marketで調達しました。
会場の様子です。コーヒーが美味しかったです。
ゴールドジャケット授与式の様子。いつか貰いたい...!
前日入りしてスターバックス1号店やシアトル中央図書館に行きました。
AWS BuilderCardsで遊んでいる様子。
2日目のセッション終了後、いくつかのグループに分かれて、お楽しみイベントが開催されました。自分たちのグループは、シアトルのアンダーグラウンドツアーに参加しました。
最終日はボーリング場で打ち上げが開かれました。
[まとめ]
- AWS Ambassador Global Summitに参加して、AWSの新機能やリーダーシップ論などについて学びました
- 日本のAWS Ambassadorの方々が使っていた、英語のハードルを超える各種ソフトウェアが便利そうだったので自分も使いこなしたいです
- ゴールドジャケットがかっこいいので、AWS Ambassadorとしての活動に力を入れようと決意を新たにしました
*1:プロフェッショナルTLS&PKI 改題第2版で読んだやつだ!とちょっと興奮してたのは内緒です。