この記事は「技術同人誌 Advent Calendar 2018」の5日目です。
残念ながら執筆側ではないので、技術書典5で買って読んだ本の紹介第4弾!
[何で読もうと思ったか]
この一年くらいはマイクロサービス関連の本を読んだり、技術書典4で同サークルの「Microservices architecture よろず本」を買っていたのもあり、技術書典5で続編が出ていたので迷わず購入。
並行して、ちまちまと『マイクロサービスアーキテクチャ』も読み進めている。年内には読み終えたい……!
さて、本書の紹介。
頁数と値段は、70頁1000円。ダウンロードカードもついてこの値段。素敵。
目次は以下の通り。
第1章 マイクロサービスの安全な移行
第2章 マイクロサービスのインフラ運用勘所
第3章 マイクロサービスの非同期処理アーキテクチャ
第4章 Shared Database Pattern Deep Dive
第5章 SSRに立てたnodeサーバーを認証機能を追加してBFFに転身させた話
編集後記
[読んで何が分かったか]
第1章。移行に伴うAPIの変更はさほどコストがかからず、むしろ大変なデータベースの移行について、紙幅が割かれていた。PKの変更に際してのマッピングテーブルの実装や、トラフィック移行時の注意点など、実戦投入したからこそ得られるアウトプットがよかった。
第2章。インフラ運用周り、と言うことで、コンテナに関するあれこれが書かれている。コンテナ運用は経験がないので、参考になった。最後の方、Jenkinsおじさんとか人がスケールしない問題は、最近どこか別のところでも読んだ話。コミュニケーション大事。ドキュメント化やInfrastructure as a Codeの実践が重要なのは、最近CloudFormationを活用しようとしているのでひしひしと実感しているところ。
第3章。キューを使った非同期処理の話。そういえばAWS Managed Kafka Serviceが出るみたいだけど、あれはFIFOにしてもパフォーマンスが出るのかな?今度実験してみよう。
第4章。マイクロサービスのDBの構成としてアンチパターンとしてよく挙げられるShared Databaseパターンの実践例が紹介されていた。これは経験のある領域なので、修正範囲が複数サービスにまたがるとか、影響範囲が読みきれないとか、あるある……と思いながら読むことができた。
第5章。BFFの話、なんか聞いたことあるな、と思ったら先日AWS Dev Dayに登壇されていた方が書かれていた。BFFはあまり経験がないので、機会があれば実戦投入してみたい。
[今後どう活かすか]
移行用DBテーブルの例とか、Kafkaのパフォーマンスとか、BFFとか、気になるトピックがたくさんあった。すぐには無理でも、こうして気になった点をメモしておくことで、いつか実戦で役に立つ日がくればいいな。
とりあえず、ローカルでKafka立てるか、AWSのプレビュー申し込んで、FIFOのパフォーマンス検証だけでも年内にできれば、と思う。あるいはもうどこかにそう言うブログがありそうだけど。
[まとめ]
マイクロサービス周りで、理論的な部分だけでなく、実戦投入した上での様々な知見を得られる良書だった。
二度あることは三度ある、というから、技術書典6で『その三』との出会いがあることを祈りつつ。
今日のブログ執筆BGMはこちら。