kdnakt blog

hello there.

#技術書典 15で『TLS季報 vol.1』を出しました

初サークル参加です。ドキドキ。

techbookfest.org

[TLS季報 vol.1]

当ブログにて大人気(?)連載中の「今週気になったTLS関連のニュース」『TLS季報 vol.1』としてまとめました。 

techbookfest.org

『TLS季報 vol.1』の目次は以下の通りです。

はじめに

第 1 章 TLSの基礎
1.1 TLSの歴史
1.2 TLS1.3のハンドシェイク
1.3 証明書とトラストストア

第 2 章 認証局を取り巻く問題
2.1 e-Tugraの事例
2.2 TrustCorの事例
2.3 Sectigoの事例
2.4 ZeroSSLの事例
2.5 HiCAの事例
2.6 Let’s Encryptの事例

第 3 章 Google Chromeのアップデート
3.1 Chrome Root StoreとCertificate Verifier
3.2 セキュリティインジケータの変更
3.3 TLS拡張のランダム化

第 4 章 耐量⼦暗号とTLS
4.1 NIST の耐量⼦暗号コンペ
4.2 ハイブリッド鍵交換
4.3 コンポジット証明書

表紙など合わせて37ページ、字数は正確にはわかりませんが下書き段階では16000字くらいありました。内容に自信のない部分も多く、こんな乱文でお金をもらって良いのか...という葛藤もあり、無料公開しています*1

「今週気になったTLS関連のニュース」は、社内勉強会「TLSらじお」の原稿でもあり、その勉強会に参加してくれている id:koheki さんが、勉強会の感想をゲストとして寄稿してくれています。ありがとうございます。

[執筆雑感]

PDFの作成については、Re:VIEW Starterにお世話になりました。

kauplan.org

いきなりRe:VIEW記法で書こうとして、なんだかめんどくさいな...となっていたところに、以下のツイートを見て、自分がまずやらなきゃいけないのは執筆だな、と考え直しました。

執筆にあたっては、以下の記事のお世話になりました。紹介されいた手順を参考に、Google Docsのファイルを用意して、伝えたいことを決め、構成を決め、肉づけする、という順番で執筆を進めました。2023/09/01から始めて、途中イベント登壇のために執筆を中断した期間もありましたが、2023/11/06になんとか大枠を書き上げることができました。

qiita.com

その後は、Re:VIEW記法に直してレイアウトを調整したり、脚注をつけたりしました。ここが思ったより時間がかかりました。表紙は時間がなかったので、Google Sheetsで適当に作りました。ほんとはもっとカッコいい表紙がよかったのですが...。

最終的にPDFが出来上がったのは技術書典15の開始前日の2023/11/10、夜18時過ぎでした。すぐに技術書典のサイト上で商品登録を行ったところ、翌朝には審査が完了していました。スピーディな審査ありがとうございます。次回は(たぶん)もっと早く出せるようがんばります。

vol.1と名付けたからには、vol.2を出したいところ。

[まとめ]

  • 買ってください(無料です)

*1:確定申告がめんどくさそうだった、というのもあります。