前回の続きです。
今回は1冊だけ。
[Microservices architecture よろず本]
MSAいいよね。というわけでこちら。
章立てはこんな感じ。
第 1 章 マイクロサービスとは何か?
第 2 章 MS 将棋道場サービスの挑戦とマイクロサービス
第 3 章 組織構造に基づいたサービス分割と⾮同期アーキテクチャ
第 4 章 マイクロサービスの育成⽅法
第 5 章 Micro Frontends のお気持ち
第 6 章 Microservices of Things 〜IoT からモノのマイクロサービスへ〜
編集後記
個人的なオススメは第2章〜第4章のあたり。
第2章では、MS将棋道場サービスの成長に伴って、サービスを分割したり追加したりしていく様子が描かれていた。具体的なサービスをベースに説明が進んでいくので、とてもイメージしやすかった。
この章には節ごとにまとめがついているのも理解を助けてくれて良かった。
あと、BFF (Backends For Frontends)についても理解が深まった。
個人的には、BFFって言葉だけ聞いたことがあって、HTML生成を一手に担うサーバ、くらいのイメージだったんだけど、クライアントとサーバ間のオーバヘッドを減らすというのも重要な役割だ。
ただ、それはそれで各マイクロサービスへの依存が高まるので、第5章で紹介されているMicro Frontendsなどが役に立つとのことだった。Micro Frontendsについてはあまり理解できなかったので、もっと勉強が必要そうだ。
第3章、第4章はマイクロサービスと組織について。
サービスは1チームに属すべしとか、DB分割は死守すべしとか、良い話多数。後半からまとめにかけては、マイクロサービスのトレードオフについても述べられていて、やはり技術は適材適所だな、と感じた。
すべてがMになる、というサブタイトルも良かった!
[まとめ]
マイクロサービスが全てじゃないけど、ビジネスベースで進めていくには良いやり方だと思う。さしあたり、他のやり方もなさそうだし。
そういえば、追加でもう一冊買ったのだけど、GW中には読み終わらなそう……ピンチ。