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#AWSDevDay Tokyo 2019 1日目に参加してきた

単独開催としては第2回になるAWS DevDay Tokyo 2019の1日目に参加してきた。去年に続き2度目の参加。

 

aws.amazon.com

 

 

[何で参加しようと思ったか]

端的に言うと、去年も参加して満足度が高かったから。

AWS Summitはそれほど開発者向けでないセッションも多いし、AWS re:Inventはアメリカまで行かないと見れないし……。というわけで、開発者向けAWS関連セッションを聞くなら断然AWS DevDayが良い。

 

あとは、buildersconとかのイベントにも参加してみたかったけれど、有料だったり仕事の都合だったりで諦めてしまったので、そろそろ外のイベントに参加して刺激をもらってモチベーション上げていくぞ、みたいな目的も。

実際、今回受講したセッションでもいくつか試してみたい技術や読んでみたい資料を見つけることができたので、その目的は十分に達成できたと思う。

 

[セッションの感想]

午前中から夕方まで全ての時間帯のセッションに参加したものの、全てをまとめる体力的な余裕がないので、印象深かったいくつかのセッションについて感想を残しておく。 

 

ゼネラルセッション

AWSの偉い人と、Rubyの父Matzさん、ソニックガーデンの倉貫さんの3人がかわるがわるそれぞれの発表を行ったあとで、3人での対談が行われた。

 

Matzさんの発表資料に使われていたRabbitが気になったものの……判断を人に任せるな、生産性の高い言語を選べ、主体性を持て、という極めて真っ当なお話。

倉貫さんの発表は、ソフトウェア開発は製造業ではなくナレッジワークなので、問題解決が本質であってプログラミングはあくまで手段にすぎない、という主旨。手段にすぎないけど、スキルを磨いておくと自分の価値を高められる、と。高めたい……。

 

対談では、Matzさん倉貫さん共に閑職に回されたことがきっかけとなって、現在のキャリアに繋がっている、というお話が。なるほど。誰か閑職に回してくれないかな(違)。

AIがプログラムを作る時代がくるかもという質問については、結局のところ何かしらの定義を与える部分は残るしそれはプログラミングとあまり変わらない能力が求められるので今やっていることを地道にやりましょう、との回答。頑張ります。

後半の見積もり不要論の流れは良かった。バッファを積んで、バッファの半分でトラブルを解消しつつ、残りの半分で勉強してやって行きましょう、と。処世術って感じだ。見積もるだけ無駄、というのは同意見。

 

Deep Dive on AWS Chalice: A Serverless Microframework for Python

AWS ChaliceというPythonフレームワークの紹介セッション(英語)。講師はAWSの方。

 

github.com

SAMとかCDKとちょっと重なる部分もあるな、という印象。アプリ本体を記述できるのが特徴的ではある。Python普段あんまり使わないけど、たまにAWS Lambdaを実装することもあるので、そういう時に使うと良さそうかも。イベントの定義とか生のPythonでやると結構めんどくさいし。

裏側の動きがいまいち分からなかったけど、CloudFormationテンプレートを生成する感じでもなくて、直接Lambdaをデプロイするのかな……でもIAMロールとかも作ってくれるしCloudFormationっぽい感じもする。今度ちょっと資料探してみよう。

IAMポリシーをPythonコードを解析して必要最小限で自動生成してくれるchalice gen-policyコマンドはとても便利そうだった。

 

ソフトウェア開発者のためのAWS環境構築フレームワーク AWS Cloud Development Kit (CDK)

CDKの紹介セッション。CDKは知ってるぞ、と思って参加したら、いつの間にかCDKにテストが実装されててびっくり。自分がPR出してたころにはなかった気がする……しばらく使わない間に大きくなったな(遠い目)。なんかJestっぽいなと思ったらやはりJestベースらしい。

kdnakt.hatenablog.com

テストについては先日ブログ記事が出たらしくそちらも紹介されていた。読まねば。

aws.amazon.com

CDKはメインがJavaScriptで実装されているので、他の言語からJavaScriptライブラリにアクセスできるようにして、言語間の実装を楽にしようという試みがあるらしい。おもしろい。何かに使えないかなこれ……。

github.com

CDKワークショップも良さそう。100DaysOfCodeがそろそろネタ切れしそうだから手を動かすのにやってみようかしら。

cdkworkshop.com

  

AWSの「隙間」を埋める隙間家具OSS開発

昨年近いテーマの発表資料が公開されていた。これのアップデート版で、いくつか説明されるOSSが増えていて、理解しやすかった。

 

マネージドサービスは完璧な状態で最初から提供される訳ではないので、隙間を埋めつつ、マネージドサービスの成長に合わせて、後から捨てられるようなOSSにしておくと良い、と。なるほど。

状態を持つ処理をマネージドサービスに寄せて、OSS部分には冪等な処理を持たせておくとスケールしやすいので吉。ライブラリにしないとコードをコピペされて魔改造される問題は、実行犯になったことがあるのでなんとも言えない気分でセッションを聞いていた……。ソフトウェアをどう設計してくか、どう作っていくかということを考える上で、とても参考になるセッションだった。

今度自分でも何かOSSを公開してみたい。

 

[セッション以外の感想]

神田明神ホール場所わからない問題

単純に行ったことがないというだけ。丸ノ内線御茶ノ水駅から出て、聖橋の横の階段を上がっていくところまでは良かったのだが、交差点を渡ってセブンイレブンの左手に進んでしまったのが運のつき。右に行くべきでした。

なんか坂を下ったり上ったりしてようやく神田明神に到着。御茶ノ水秋葉原近辺は以前よくうろうろしていたので、大通りはなんとなくわかるのだけれど、やっぱり坂が多い。東京全般に言えることだけど。

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神田明神の場所はいいとしても、セッション会場の場所がいまいち分かりにくいのが地味に辛かった。Aと名のつくセッションならずっと同じ会場でやって欲しかったけど、なぜか会場は同じなのにセッションの記号が異なる場面が度々あって、どの会場に行けばいいのかあまり直感的出なかったのが残念だった。


お昼のサンドイッチが美味しかった

例によって、セッション中は話に集中したいので、セッションの合間に5分ほどで急いで詰め込む。箱の外側にはハンバーガーと書いてあったのでハンバーガーかな?と思っていたらサンドイッチだった。これはこれで美味しい。というか隅に入ってるポテトチップスが堅めで美味い。ビール欲しい。

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セッション会場の電波&電源事情

いくつかのセッションは、地下にある会場で行われた。地下なので電波が悪く、セッション開始を待っている間にSlackやTwitterを見ることもできないのでやや退屈した。

祭務所の地下会場では、電波は悪いもののテーブルとコンセントが用意されていたので、Macbookを充電しながらセッションを受講して、無事終日感想やメモをとることが出来た。午前中のセッションの途中まで、何故か先週開発していたJavaアプリケーションのプロセスが生き残っていたためバッテリー消費がめちゃくちゃ激しく、半分近いバッテリーを午前だけで消費していたため、午後一のセッションが祭務所で行われ他のは幸運だった。

他のセッション会場ではコンセントは提供されていなかったが、祭務所だけコンセントがあったのは何故だろう……ハンズオンセッションがあったから、そのためかな?

また、WiFiネットワークのリストを見ていると、AWS DevDay 2019という名前のスポットがあるように見えたが、会場スタッフや登壇者向けのものなのか、会場入り口などでのパスワード配布はなかった。同種のイベントであるAWS Summitでも、一般の会場ではWiFiは提供されておらず、認定者ラウンジでのみでの提供だったので、幕張メッセと比べて狭いこの会場ではWiFiの提供はないのだろう。セッションの受講メモの作成には前回同様Google Docsをオフラインモードで利用していたので、特にWiFiネットワークがなくても不都合はなかったが。

 

[まとめ]

2日目の今日もしっかり学ぶぞ(「仕事してるの?」との妻の声を背に受けながら)。