先日、なんとなく今年の目標を立ててみた。立ててみたものの、これでいいのか……という後悔のようなものがモヤモヤしている。
モヤモヤしながら、しがないラジオの過去回を聴き始めた。
sp.41a【ゲスト: potato4d】高校時代の初バイトが請負開発だったエンジニアが、20歳で楽しいフリーランスになるまで
sp.41b【ゲスト: potato4d】フリーランスのやめ時問題と、「1.5歩先の技術」に投資する楽しいエンジニアの生存戦略
請負開発、フリーランスと言った言葉がタイトルに散りばめられているが、思っていた以上にキャリアを考える上で刺さった。多分、最近kakakakakkuさんの勧めで『キャリア・アンカー』を購入したのも影響しているのかもしれない。
[自分ごととしてのキャリア選択]
ゲストの花谷さんは高校時代からプログラミングコンテストに参加したり請負開発のアルバイトをしたり、バリバリやっていて、高校卒業後は新卒で働き、収録時点ではフリーランスをしつつ就職先を探そうとしている。
一方で自分は、というと、何となく高校を選び、何となく大学進学して、何となく大学院進学して、何となくフラフラして、何となく今の会社に入って、ソフトウェア開発を細々とやっている。
今の時点で自分の仕事について、自分の言葉でここまで語ることができるだろうか、と振り返ってみると、とてもできそうにないと思えてしまう。日々楽しく暮らして行ければいいかな、程度のことしか考えていない自分が、自分の所属する界隈がどうあるべきかということまで踏まえて普段の活動を行い、こういう場で自分の言葉で説明できるようになる日がいつか来るだろうか。
[親目線でのキャリア選択]
一方で、高校卒業後に働きだしたことと比較して、海外での就職する場合などは、大学でコンピュータサイエンスの学位を取得するなどの選択肢が重要になってくる、という話もあった。
花谷さんがすごく若いので、若干年寄りめいた気分になったのもあるだろうか。このポッドキャストを聴きながら、親として、自分の子供が今回のようなキャリアを選択したい、と宣言したときに、自分が果たしてそれを受け止められるだろうか、ということを考えた。
子供たちは自分ではない。彼らが成長する現在は、自分のときとは時代も場所も違っている。当然、自分とは違うキャリアを歩んでいくだろう。同じである必要はないし、彼らが大人になるころにはソフトウェア開発なんてAIに取って代わられていて、人間のすることではなくなっているかもしれない。それでも、同じ対象に興味を持ってくれて、たまにそれについて会話ができたら、ちょっと嬉しい。
自分と違うものを受け止め、応援できるような親でありたい、と思う。
キャリア選択、という観点からは若干ずれるが、文化資本に関する話があったのも興味深い。自分も何か与えてあげられていると良いのだが。
[2019/01/15 追記]
そんなことを考えて週末を過ごしていたら、金曜に「耳をすませば」を見たらしい妻に問いかけられた。
「長男H氏が14歳でバイオリン職人になるため留学するって言い出したらどうする?」
うーん、バイオリン職人か……そういう道もあるのね。受け止められるかしら。
耳すまといえば、主人公とお父さんが向き合って話をするシーンが個人的には好きなんだけど、と言ったら、「あんな言い方できないでしょ」と妻に笑われてしまった。理想はまだまだ遠そうだ。
[2019/01/15 追記ここまで]
[再・自分ごととしてのキャリア選択]
今年の目標を立てたがモヤモヤしている原因としては、未来との接続していないから、かもしれないと思い当たった。
多分、こういう風にフラクタルな目標設定こそが重要なんだと思う。直近1年とかでなすべきことを目標設定し、それを3ヶ月ごとに分割し、さらに週単位に分割し、実践していく。一方で、それぞれの目標が、3年後、5年後、10年後に繋がっているのか、常に確認し続けていく。15分単位にまで落とし込めれば相当強そう。
そういえば、こういう風なこと、新卒研修の時とかに言われたような気がするけど、当時は全く響かなかったな……あのときと今とで、何が変わったんだろう?半ば無目的に過ごしたこの数年が影響しているのだろうか。だとしたらそれはそれで意味があったと思いたい。
去年のだけど、この辺も参考にしよう。
[まとめ]
- 今年の目標:目標設定の先にあるキャリアを考える
なんか順番がおかしいような気もするけど、まあいいや。『キャリア・アンカー』読んで考えよう。